就職氷河期世代対象の公務員中途採用まとめ(2020年05月22日時点)

前回から3日ぶりの更新。
■募集終了 / 試験実施中(黄色セル:コロナ禍による延期あり)
■募集中 / 募集検討中(黄色セル:コロナ禍による延期あり)
■まとめ対象について
下記に該当する募集は除外する。
・採用者が確定した募集
・土木技師経験や専門学科卒などの特殊な経歴が必要な募集(選考過程で専門試験が課されるものも含む)
・「保育士」「第二種電気工事士」「司書」「司書補」「ITパスポート」以外の資格を必要とする募集
・年齢条件と就職氷河期世代との重複期間が5年未満の募集
■募集タイプについて
・誰(誰でも)
職歴不問。学歴不問(または高卒以上)。
・非(非正規優先)
正規雇用経験がない(または短い)ことが条件の募集。
・正(正規優先)
正規雇用経験がある(または非正規でも長期間の雇用経験がある)ことが条件の募集。
・資(有資格)
「保育士」「第二種電気工事士」「司書」「司書補」「ITパスポート」のいずれかを必要とする募集。
・-(不明)
詳細不明なもの
■スケジュール延期関連
富山県砺波市
■神奈川
県職員(就職氷河期世代)採用選考の選考方法等の変更について
既に選考中だが、コロナ対応として試験日程を約1カ月延期させつつ、試験内容も変更している。集合形式から書類選考に変わったり、グループワークが廃止になったりと、いわゆる密な課題は廃止されている。このような変更は他の案件でも散見されるので、集団面接が苦手なタイプの人は少しだけ有利になると言える。
■高知県
申込状況
マメに応募状況を発表していたが、確定値が出ていた。3名採用予定に対し130名の応募。倍率は43.3倍となった。岐阜県や北海道と同じレベルでやや低め。四国地方は競争が穏やなのかもしれない。
■兵庫県加東市
第1次試験の結果発表について(5月22日発表)
1次試験合格者が23名しかいないところを見ると、あまり多くの応募は無かった模様。
■岐阜県郡上市
募集要項
「従来の中途採用+コロナ禍対応+氷河期支援」の3点セットのため、計11職種が募集されているが、氷河期のおっさんは一般行政職か情報職だけが応募可能。情報職はIT系資格を持っていれば受験可能で「ITパスポート」を持っていればこちらに応募したほうが倍率は低くなるはず。そう言った意味では「誰でも型」「有資格型」の混合タイプと言えるだろう。
ちなみに、基本的には誰でも応募できるが、珍しく「大卒 / 短大卒」を条件としているため、高卒中卒は応募できない。
■福島県南相馬市
募集要項
2名採用で学歴職歴不問の「誰でも型」募集。年齢要件はやや広いものの、募集発表から半月ちょっとで締切となるため、倍率は低めと思われる。1次試験がSPI方式となっているが、全国のSPIテストセンターでの受験ではなく南相馬市役所で行われる。
■熊本県八代市
令和2年度 八代市職員採用試験【就職氷河期世代対象】 申込状況(R2.5.20 17時00分現在)
途中経過の倍率が発表されていた。17.5倍と今のところ特別人気というわけではない。
■まとめ
現時点で6月末募集締切案件が10本以上と、案件数としては従来のペースを維持している。10月採用案件はスケジュール的に6月締切がギリギリになるため、このあたりが直近の山場になるはず。
ただ、単に氷河期支援を目的とした募集から、徐々に岐阜県郡上市のようなコロナ禍との組み合わせ募集が増えてきている印象。そんな募集は若い世代も募集対象になっているので、氷河期世代から見るとやや厳しい状況となっている。各案件の倍率に大きな変化は感じられないものの、若者たちと競り合い必至の状況なので、せめて案件数が増えることを期待していきたい。