就職氷河期世代対象の公務員中途採用まとめ(2020年08月28日時点)

前回から8日ぶりの更新。
■合格者累計 / 倍率
■募集中 / 募集検討中(オレンジ色案件:1次試験9月20日 / 緑色案件:1次試験9月27日)
■まとめ対象について
下記に該当する募集は除外する。
・採用者が確定した募集
・建築士 / 保育士などの資格や関連する学歴が必要な募集
・年齢条件と就職氷河期世代との重複期間が5年未満の募集
・「氷河期支援」を明示している職種がある場合、他の職種は氷河期が応募可能であっても除外
・「氷河期支援」を明示している募集がある場合、同一自治体の他の募集は氷河期が応募可能であっても除外
■募集タイプについて
・誰(誰でも)
職歴不問。学歴不問(または高卒以上)。
・非(非正規優先)
正規雇用経験がない(または短い)ことが条件の募集。
・正(正規優先)
正規雇用経験がある(または非正規でも長期間の雇用経験がある)ことが条件の募集。
・-(不明)
詳細不明なもの
■試験状況関連
鳥取県(最終結果)
事務4名採用予定のところ3名合格。減るのは珍しい。警察行政(2名採用予定)は、まだ試験中。
兵庫県伊丹市(2次試験結果)
応募373名が4名まで絞られているが、まだ3次試験がある。
京都府城陽市(2次試験結果)
応募66名が4名まで絞られているが、4次試験まであるから先は長い。
熊本県熊本市(応募状況)
547名応募で109.4倍。1次試験が9月27日で他案件とかぶりまくっている上に、熊本県募集とも もろかぶりしているなかで100倍を超えている。
愛知県名古屋市(応募状況)
986名応募で98.6倍。採用予定が10名と多いので、なんとか100倍を切っている。
福島県いわき市(応募状況)
一般事務A枠 / B枠合わせて77名応募。5名採用予定のため、倍率は15.4倍と非常に低い。
徳島県(応募状況)
145名応募の48.3倍。東京会場の応募者は4名しかおらず、Uターン絡みは低倍率になる傾向がこの案件でも表れている。
■宮城県蔵王町
募集要項
行政若干名募集。高卒以上で「民間企業等で職務経験年数が通算3年以上」が募集資格となっており、正規雇用 / 非正規雇用の区別は明示されていない。「非正規優先型 / 正規優先型」の混合タイプにしておく。
※土木等はまとめ対象外。
■神奈川県鎌倉市
募集要項
「非正規優先型」若干名募集。1次試験書類選考 / 2次試験がweb形式となっており受験しやすいが、そのあと4次試験まである。
■栃木県鹿沼市
募集要項
「誰でも型」若干名募集。1次試験が書類選考となっている。
■兵庫県加東市
募集要項
「誰でも型」2名募集。1次試験がSPIのweb形式となっている。この自治体は今年春頃にも募集を行っているが、過密日程+コロナ禍にも負けず予定通り2名採用しており、小粒ながらコツコツと採用し続ける姿勢に好感が持てる。
■奈良県広陵町
募集要項
「誰でも型」若干名募集。1次試験がSPIテストセンター方式になっている。
■高知県高知市
募集要項
保育士資格が必須なのでまとめ対象外だが10名採用予定となっており、有資格型としては大量募集。
■まとめ
更新をさぼってる間に、26案件が締め切られていった。その中には東京都(採用予定20名)や中央省庁統一試験(採用予定157名)などの親玉クラスが含まれており、一段落ついた印象。
これまでの傾向を見る限り、人口の多い市職員は100倍台をコンスタントに叩き出してきているが、都道府県職員はそこまでいっていない。採用数と応募者数のバランスの問題になるが、今のところ大規模案件のほうが相対的に低倍率になっているように見える。
不人気案件を狙い撃ちすることが、最も有効なことに変わりはないが、おおざっぱに下記の順番が狙い目なんではないだろうか。
1.不人気市町村職員(福島県いわき市(15.4倍))
2.不人気都道府県職員(和歌山県(16.0倍))
3.人気都道府県職員(京都府(76.6倍))
4.人気市町村職員(京都府京都市(178.8倍))
3番目と4番目は、待遇面を考えると本来逆転して良さそうな気がしているが、実績としては都道府県職員のほうが低倍率になっている。今後の動向を見守っていきたい。