就職氷河期世代対象の公務員中途採用まとめ(2020年10月01日時点)

前回から8日ぶりの更新。
■合格者累計 / 倍率(灰色:終了案件 / オレンジ色:1次試験9月20日 / 緑色:1次試験9月27日)
■募集中 / 募集検討中
■まとめ対象について
下記に該当する募集は除外する。
・建築士 / 保育士などの資格や、関連する学歴が必要な募集
・年齢条件と就職氷河期世代との重複期間が5年未満の募集
・「氷河期支援」を明示している職種がある場合、他の職種は氷河期が応募可能であっても除外
■募集タイプについて
・誰(誰でも)
職歴不問。学歴不問(または高卒以上)。
・非(非正規優先)
正規雇用経験がない(または短い)ことが条件の募集。
・正(正規優先)
正規雇用経験があることが条件の募集。
・-(不明)
詳細不明なもの
■最終結果
岩手県陸前高田市
試験状況が全くつかめなかったが、採用予定3名のところ最終的に1名合格になった模様。経歴を読む限り、何らかの形で地域や市職員につながりを持っている応募者は有利になると考えられる。
■応募状況
大阪府八尾市
採用予定2名に対し応募338名。倍率169.0倍。
■新規募集
兵庫県
2回目の募集。去年と同様「誰でも型」だが採用予定が13名(土木除く)とかなり増やしてきている。募集要項自体に特徴はないが、前回は1374名応募のため100倍を切る可能性も高い。なお、「過去の試験実施結果」が記載されているが、受験者数基準の倍率のため、当ブログの数字(応募者数基準)とは差が出ている。
東京都多摩市
氷河期枠とコロナ被害者枠合わせて3名採用予定。氷河期枠は大卒想定の「非正規優先型」となる。非正規要件が「申込時点で正規雇用者でなく、且つこれまでの正規雇用経験が1年以下」とかなり厳しい。「直近5年で1年以下」のように期間を区切るのが一般的だが、過去ずっと遡るため応募者も絞り込まれることが予想される。
■新規募集(まとめ対象外)
熊本県甲佐町
土木 / 建築各1名採用。有資格型のためまとめ対象外とする。
神奈川県逗子市
「正規優先型」の事務職若干名採用。「氷河期」について触れておらず、年齢要件も1985年生まれ以降が対象となっており、氷河期世代と重複していないことからまとめ対象外とする。
■誤記訂正
大阪府河内長野市
総務省まとめによると事務合格者は4名だが、上記の通り5名だったので訂正。
■まとめ
9月下旬の繁忙期を過ぎてから、新規応募がかなり減少してきている。昨年の状況を見返してみると10月~12月で募集締切となった案件は8案件となっており、それらのうち多くの自治体は今年度の募集を終えている。そのあたりから考えると、今年中の新たな案件は月数案件程度になることが予想される。
案件数が減ってくるなかで、無理やり応募しようとすると遠隔地の募集に挑戦せざるを得なくなってくる。ただ、岩手県陸前高田市の合格者やその他案件でもチラホラ目にするが、全く縁もゆかりもない地域の募集に挑戦しても、合格を勝ち取るのはかなり厳しそうな雰囲気。例外的にUターン枠(移住定住枠)を設ける案件もあるので、その場合は検討の余地があるだろう。そのあたりを加味しつつ、これまでの試験結果倍率等から「合格しやすさ」を独自予測すると、下記の順序になると思われる。
1.地元の警察事務に応募
2.地元の学校事務に応募
3.地元の一般事務に応募
4.地元以外のUターン枠(移住定住枠)に応募
5.地元以外の市町村職員に応募
警察事務や学校事務が一般事務よりも相対的に低倍率になるのは、どこの案件でも共通している傾向。「地元以外」というのがやや曖昧ではあるが、「親戚含めて誰も生活したことがない土地」というニュアンスでとらえてもらえれば良いと思う。面接官からみて「なんだお前?」と思われないような理由づけは必要と言えるだろう。